2024年活動報告
2024年5月25日 シンポジウムを開催しました@第97回日本産業衛生学会
2024年5月25日、広島にて第97回日本産業衛生学会が開催されました。本学会では、産業保健に関わる最新の研究成果や実践的な取り組みが共有され、多様な分野から多くの専門家が参加いたしました。
その中で、一般社団法人HEI-Jのチームが学会史上初となるLGBTQ+労働者のインクルージョンに関するシンポジウムを企画・実現し、大きな注目を集めました。シンポジウムのテーマは「LGBTQ+労働者に産業保健はどう向き合うべきか」。産業医科大学の江口教授、株式会社iCAREの山田代表取締役社長、そしてHEI-J代表理事の垣本が登壇し、アカデミア・企業経営者・産業医のそれぞれの専門的な見地から意見を交わしました。とりわけ、匿名でのインターアクティブな質問システムを活用することで、会場の参加者からは自由な発言が促され、従来の講演形式では得られにくい、具体的かつ率直な意見交換が実現しました。当日は220名以上の参加者がこのシステムを活用し、議論に参加しました。
LGBTQ+労働者のインクルージョンは、近年多くの企業や団体が取り組むべき重要課題として注目を集めています。しかし、日本においては、正しい知識や適切な制度設計が十分に浸透しているとは言い難いのが現状です。今回のシンポジウムでの活発な意見交換を通じて、参加者はLGBTQ+労働者の存在を考慮した産業保健の在り方や、企業・組織内・そして産業保健専門職自身の意識をアップデートする必要性を再認識する機会を得られました。また、HEI-Jとしては建設的な対話を続けることや、最新の情報を適切に共有することが、差別や偏見を取り除くうえで極めて重要であることを認識することが出来ました。
HEI-Jとしては、引き続き、多様な人材が尊重され、自分らしく働くことが出来る社会の実現を目指し、関連する情報発信や啓発活動に取り組んでまいります

2024年6月11日 代表理事垣本が寄稿した書籍「LGBTQ+医療現場での実践Q&A」が出版されました
医療現場でのLGBTQ+当事者への対応について医療従事者が学べる教材は極めて限られています。
そんな中で、LGBTQ+医療現場での実践Q&Aが日本看護協会出版会より出版されました。
代表理事の垣本は産業医としての実践について寄稿し、産業保健の中でLGBTQ+当事者が直面する健康課題について議論し、
専門職の個別ケア・組織的な働きかけの観点から対応を整理しています。
これらの書籍を通じて、誰もが安心して働ける職場が当たり前になることを願っています。
2024年10月5日 教育講演を企画運営しました@第34回日本産業衛生学会全国協議会
木更津で開催された第34回日本産業衛生学会全国協議会でLGBTQ+に関する教育講演が行われました。
この企画運営にHEI-Jが貢献し、当日はHEI-J事務局メンバーである吉田と中澤が座長を務めました。
ゲストには日本アイ・ビー・エム株式会社より人事ダイバーシティ推進部長の川田様をお招きし、「LGBTQ+について勉強して終わり?職場で小さな変化を起こすヒント」というテーマでご講演頂きました。150名以上の産業保健専門職が参加し、日本で20年以上にわたりLGBTQ+労働者のインクルージョンに取り組んでこられた川田様の話に耳を傾けていました。
HEI-Jとしては引き続き産業保健専門職が学び行動するための情報発信を継続してまいります。
2024年11月20日 「海外におけるLGBTQ+労動者の包摂に向けた取組」論文が産業精神保健に掲載されました
代表理事垣本が執筆した海外におけるLGBTQ+労働者の包摂に向けた取り組みについての論文が学術雑誌産業精神保健に掲載されました。
この論文では主に国際機関におけるLGBTQ+労働者の包摂に関する議論や米国における雇用差別禁止法・民間団体による認証制度運用に関して日本の実務家向けにわかりやすく解説をしています。
掲載号はLGBTQ+理解増進法に関するもので、他の論文も多くがLGBTQ+労働者にまつわる課題について法学・社会学・医学・看護学などの多岐にわたる視点から議論されています。
全編が無料公開されておりますので、ぜひご覧下さい。
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