第98回日本産業衛生学会で自由集会「スキットで考える無意識の偏見ーLGBTQ+労働者が抱える職場での困難」を開催しました。
2025年5月14日~17日に仙台で開催された第98回日本産業衛生学会において、自由集会「スキットで考える無意識の偏見 ― LGBTQ+労働者が抱える職場での困難」を開催しました。
この自由集会では、スキット(寸劇)を活用し、LGBTQ+の方に対する言葉の中に含まれるアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)やマイクロアグレッションに基づく発言に気づき、「どのように感じたか」「どのように改善できるか」を参加者の皆さんと共に考えました。
当日は、会場から3名の方にスキットを演じていただき、それをフロアの皆さんに見ていただいたうえで、それぞれの登場人物の気持ちや、アライとして、また行動できる傍観者(アクティブ・バイスタンダー)としてどのようなことができるかについて、意見を交わしました。
約30名の方にご参加いただき、皆さん積極的にご発言くださいました。スキットを通して、対話にどのように対応すべきか、どのように受け取られるのかをじっくりと体験することができ、私たち産業保健職が「誰に対して、何ができるのか」を改めて考える機会となりました。
この経験を通じて、多様な人々が共に働く職場において、誰もが健全に業務を遂行できる環境を整えることの重要性を再認識しました。
*今回のスキットは、日本オラクル株式会社およびNPO法人プライドハウス東京が作成したものを活用しました。
