第98回日本産業衛生学会でシンポジウムを開催しました!
今回のシンポジウムは、「LGBTQ+労働者を支えるための一歩を考える ー 地域・企業規模を越えて」というテーマのもとに実施されました。
HEI-Jが運営する、産業保健支援職のためのLGBTQ+ Ally Community「Nijihub」のメンバーに加え、HEI-J代表理事の垣本および事務局の中澤も登壇し、LGBTQ+を取り巻く社会情勢の変遷や、LGBTQ+コミュニティに関する医学的エビデンスについて講演を行いました。
当日は、約250席の会場がほぼ満席となり、多くのご質問をいただくなど、参加者の皆さまの関心の高さが伝わってきました。
とくに、実践の場で支援を行っている産業保健職の方々からは、「登壇者にも成長のプロセスの中で葛藤があったと知り、励みになった」「学びを止めず、小さなことから始めてみたい」といった感想が寄せられ、まさにシンポジウムのタイトルが示すように、地域や企業の規模を越えて理解と支援の輪が広がっていくことへの期待に満ちた時間となりました。
現在、多様性への理解が進む一方で、世界ではバックラッシュも起きています。
だからこそ、私たちは仲間と共に学びや実践の歩みを止めず、地道な取り組みを重ね、時には社会の構造的課題にも向き合いながら、対話を通じて互いを尊重し合い、共に前進していくことが大切だと感じています。
HEI-Jは今後も、地域や企業の垣根を越えて、「誰もが自分らしく、安心して健康に働ける社会の実現」を目指し、活動を続けてまいります。
(文責:吉田)
